どうもほそめパパです。
夏休みで小さなお子さんがいるご家庭では、相手をしてくれと毎日言われているのではないでしょうか。
我が家の子どもたちは幼稚園が夏休みに入り、約一ヶ月の間ほとんど家にいる状態が続きそうです。
時間を持て余してるので休みの間だけでもいつもと違った楽しめることはないかなぁと、子どもたちの為にカブトムシとクワガタを捕まえに行ってきました。
昆虫の写真がありますので、昆虫嫌いの方はご注意ください!
目次
昆虫採集計画
カブトムシを捕まえに行く
という意気込みは強いですがカブトムシを捕まえることに関しての知識はゼロです。
昔は実家の目の前にある大きな木にカブトムシやクワガタ、他の昆虫がいた記憶はかすかにあります。
でもその木はだいぶ前に伐採されてしまい今はありません。
さらに私は子供の頃はインドア派で外に出ることが少なく、昆虫に全く興味がなかったので捕まえた記憶がありません。
父親は田舎育ちというのもあり虫採りをして周りの子供にあげたり、飼育していたような覚えはあります。
まさか自分が親になって子供の為にカブトムシを捕まえに行くことになるとは想像もつきませんでした。
まずは初心者らしくネットで何か情報を集めるくらいしかありません。
調べていて分かったことが2つあります。
昭和とは違う
あえてわかりやすいように昭和という言い方をしましたが、私が子供の頃の約30年前と比べると明らかに自然が少なくなっています。昔は田んぼや畑があった所に家が建っている事は少なくありません。
セミは都会に行ってもどこにでもいますが、そういえばカブトムシはもう何年も見てないです。
昔はよくカブトムシを見ましたが今では全然見ないです。今ではおもちゃ売り場などで売っているのをたまに見ますが、買おうとは思いません。
お金が掛かるからということはさておき犬や猫のようなペットならわかりますが、カブトムシをわざわざ店で買うことに違和感があります。
最近はカニやカエルを良く捕まえに行くので、買えばすぐに手に入るかもしれませんが捕まえたい気持ちが強いです。
子どもたちにも買ったカブトムシではなく捕まえたカブトムシを見せてあげたいです。
買うことが当たり前になると店で売ってるからまた買えばいいやという考え方になってしまうかもしれません。
店でしか売ってないものはしょうがないですが、そうでもないものにお金で解決というのはできるだけ避けたいです。
今まで虫採りに行ってたからよくわかりますが虫採りではとても大切な事が学べます。
目的となる虫を探す
最近はチョウチョを捕まえに行くことが多いですが、その日の天気や時間帯で見つかる日もあれば見つからない日もあります。だからこそ見つかった時のその瞬間を楽しむ事ができます。
虫を捕まえる
もし見つかったとしても捕まえれるとは限りません。小さいチョウチョであればそんなにも移動しないしゆっくり飛んでいるので捕まえるのは簡単です。
それに比べて大きいチョウチョは移動範囲が大きいし早いので捕まえるのが大変です。
アゲハチョウを捕まえてくれとよく言われますが今年虫採りを始めた頃に一度捕まえたきりです。
1日に1回見れるかな?という位の頻度でさらに早いのでなかなか難しいです。
見つけても捕まえられないことがある事がわかると捕まえた時はより嬉しさが増します。
ネットに具体的な情報はない
私は兵庫県と大阪府の境目らへんに住んでいます。ネットで調べてみると北摂エリアというくくりになります。近くでクワガタがいるポイントは意外にも近いところにありました。
でも情報が古いものばかりです。5年以上前のものが多く中には10年以上前のものもありました。
ここまで古いと全然あてにはできません。
それに最近の目撃情報でも具体的に書いている事はありません。
理由は簡単でカブトムシやクワガタは普通のペットショップやホームセンターでも販売してる事があります。
繁殖させてるのもいるとは思いますが、○○産という表記のものがありその場所で捕まえてきたのをそのまま売っていると思われます。
するとネットで情報を公開するとたちまち普通の人も集まるしさらに業者も絡んでくると全然捕まえられなくなります。
だから有名所は人が多いのでそもそも捕まえるのが難しいです。
そうなると出来るだけ人に知られていない場所で探すしかありません。
あるクワガタ収集をしているブロガーさんの記事を読んでいると北摂エリアはもう採れないから丹波や三田方面に行っているというのを見ました。
色々見ていると昔に比べて自然が減ってきているのは確実ですがそれに加えてマナーの悪い人が多いみたいです。
マナーを守ろう
カブトムシとクワガタを捕まえる時にもマナーがあります。それは自然を荒らさない事です。
カブトムシやクワガタは樹液を求めてやってきます。
自然に出ている樹液では物足りず樹皮をはがしたり削ったりしている人がいます。一時的に樹液が出る量が増えるかもしれませんが、昆虫が住みにくい環境になります。
樹のすき間は昆虫が隠れたり産卵場所になっています。
明らかに人の手によって樹皮がはがされてしまった樹があります。このような事があるので以前よりもカブトムシやクワガタを捕まえる事が昔に比べて難しくなっているような気がします。
樹液の代わりに“バナナトラップ”と呼ばれるものがあります。バナナトラップとはバナナを発酵させる事で樹液のように昆虫が好きな匂い作り出し昆虫を誘い出します。
これを使う事で樹を傷つけずに昆虫採集をしている人が多いです。
ただ、仕掛けをしたままほったらかしにしている人がいます。
仕掛けをするのは自由ですが、後片付けは必ずしましょう。
昆虫採集をする為の条件
カブトムシとクワガタを捕まえに行く時に守っておきたい約束事があります。これからカブトムシやクワガタを捕まえに行くのであれば守っておいた方が身のためです。
妻(同居人)の承諾を得る
私の嫁さんは虫が大の苦手です。子供が喜ぶので私は子供と一緒にカニやカエルを捕まえたり飼育してましたが、嫁さんは距離をおいて基本的には関わる事はありません。
子供の為に飼育する事になっても家の外で飼う事になります。
家の玄関から中には見えない分厚い壁があり、捕まえてきた昆虫が入る事は一切ありません。
捕まえてきた昆虫を虫カゴに入れとくのは家の外なので特に問題はありません。
ただ、カブトムシとクワガタを飼うとなると外で飼育するわけにはいきません。
カブトムシとクワガタを飼う為のケースに土を入れて湿度や温度を保ちながら毎日餌をあげないといけません。
涼しい時期になるとベランダで飼われている人もいるみたいですが、基本は家の中で飼う事になります。
今回は子供の為に捕まえてあげてと嫁さんから話があったので問題ありませんでした。
でも家の中で飼う事になるんやったらやっぱりいい(やめとく)わ。
と何度か言われましたが、私は捕まえに行く気満々になってたので
「捕まえてくるわ」と押し切りました。
似たようなご家庭もあると思いますので、必ず奥さんの了承を得た上で昆虫採集をしましょう。
ある意味これがクリアできないと先には進めませんからね。
子供の為とはいえ虫嫌いの人にはとても高いハードルだと思います。
一人で出かけない
カブトムシとクワガタを捕まえに行く時の嫁さんとの約束で一人では行かないという事に決まりました。理由は単純に危ないからです。
カブトムシとクワガタが探せる時間帯というのは夕方の8時~朝の6時頃と聞きました。
人間が活動する午前と午後を逆転させたように考えるとわかりやすいです。
クワガタは昼にも見つける事が出来ますが、カブトムシは夜の時間帯のみです。
聞いた話なので間違っているかもしれませんが、カブトムシは体が黒いから太陽の熱が吸収しやすく生きていけないのではないか?とのこと。
クワガタも黒いですがカブトムシに比べて体が薄いからマシなんじゃない。と言われましたが同じような気がする。
生活時間帯が異なるんでしょうねぇ。
早朝から出かけるとその日がしんどいので夜から探しに行く事に決めました。
そうすると夜の8時からとなるので周りは真っ暗です。
夜中に一人で出かけるのはとても危ないです。
道がわからない
明るい時間帯に事前に調査しておいた場所であればまだマシかも知れませんが、私の場合は時間がなかったので夜中に知らない場所へ向かいました。危険な生き物との遭遇
これが危ない理由の中でも一番ですが、夜中は危険な生き物が活動している時間帯でもあります。カブトムシとクワガタを探しに行く場所は林や森といった山道を抜けていくところになります。
そんな中で気をつけるのは“マムシ”。
マムシが危ないのは聞いたことがありましたが見たことはありませんでした。
でも夜中に山道を歩いていると普通にそこらへんにいます。ニョロニョロと動いているのもいれば様子を伺っているのかずっと止まっているのもしました。

危ないのであまり近づけませんでしたが樹の色に似ててとてもわかりづらいです。
それから熊が近くにいるという情報がありました。
クマの目撃情報がありました
【2017/07/31更新】
7月31日(火)午前2時30分ごろ川西市けやき坂1-20(シラカシ公園)付近で1メートル前後の大きさのクマ1頭の目撃情報がありました。
野生のクマは大変危険ですので山に入るのは避けてください。
また、やむをえず入山の必要がある場合は、大きな声を出したり鈴やラジオなど音の出るものを身に着けるなどをして人間の存在を知らせ、被害にあわないように十分にご注意ください。
もし、クマを目撃された場合は、市役所産業振興課(740-1111)まで通報してください。
また、通報の際には、氏名・連絡先をお伝えください。
川西市「かわにし安心ネット」より抜粋
3回目に行こうとしている時に見つけたニュースですが家からかなり近い所です。
車で5分位の場所なのでこんなに近くに出たのかと正直驚きました。
向かおうとしている場所でも出る可能性があります。
このような危ない事があるので一人で出かける訳にはいかず、一緒に夜中に虫採りに行けそうな知り合い(以下M)を誘って行く事にしました。
私はカブトムシとクワガタを捕まえるのが初めてなのでネットで調べた場所などを伝えて作戦会議。
Mは子供の頃によくカブトムシやクワガタを捕まえて遊んでいたらしく、子供の頃の話を聞いてるとかなりの強者でした。
網やカゴもなかったのでカブトムシやクワガタを手づかみで捕まえてはポケットに入れて持って帰り、発泡スチロールのケースに土を入れて飼育していました。
リアルサバイバルですやん。
近くにこんなヤツがおったとは・・・
話の流れで子供も一緒に連れて行くことになりMとMの娘2人と私と息子2人の6人で行く事になりました。
7月29日(土)の夜の8時頃からカブトムシとクワガタを探しに行きました。
収穫ゼロ
残念ながらカブトムシとクワガタは見つけることができませんでした。やはり外が真っ暗なので、小さな子供を連れて行くと昆虫採集どころではないというのが大きな要因でした。

行く前から分かっていましたが、知らない場所での昆虫採集はとても危険です。
急に道がなくなり水が流れているようなところがいくつかあったので、常にヒヤヒヤものでした。
それに懐中電灯の数が足りなかったのと明るさが違いすぎたのも問題でした。
我が家には懐中電灯なるものが一つもありませんでした。
震災でもきて電気がない状態が続くと夜はほとんど何も見えません。日頃から懐中電灯の一つくらいは用意しておかないといけません。
さすがに夜の昆虫採集に懐中電灯は必要なので楽天で買いました。
昆虫採集に行く2日前に購入しましたが、当日の朝になっても届いてませんでした。
3日〜10日お届け予定となっていたのでさすがに間に合わなかったか・・・
昼に買い物に行くついでに夜には懐中電灯が必要なのでホームセンターでパナソニックのLED懐中電灯を買ってきました。
すると家に着いてからポストを見ると届いてました。
1つもなかったので2つくらいあってもいいかと思いきや息子たちの取りあいで結局は3つ必要でした。
夜に出掛けることがないので懐中電灯で光を照らすのが楽しいんでしょうね。
使ってみると楽天で買った懐中電灯が思ったよりも明るかったです。


光の大きさを調節する事もできます。

それに比べてパナソニックの懐中電灯は暗い・・・


値段もピンきりで1000円いかないものから数千円のものまでありましたが、とりあえず使えればいいので1000円位のものを購入。
天下のパナソニックさんの実力にガッカリで私の中での評価はかなり下がってしまいました。パナソニック好きでテレビや冷蔵庫、掃除機やらほとんどがパナソニックなのに…とまぁ愚痴はさておき
実際に使ってみると楽天で買った懐中電灯の取り合いでした。
ちなみにこれは送料無料でなんと550円と安い。
今年に猪名川町の道の駅の近くでカブトムシを見たという目撃情報があったので、グーグルマップから目星をつけて木がありそうな所へ。
すると予想外の源氏ホタルを2匹見つけました。
ホタルの季節は終わっているのにビックリしました。それに息子たちは初めてホタルを見たので早く貸してくれと楽しんでました。
カブトムシが止まってそうな木が見当たらないので、早めに切り上げて違う場所へ移動しました。
暗い中を歩いているとそこらへんの水路にカニが隠れずに普通にいます。
電灯を当てても逃げません。
夜中であればカニはほとんど動かないので簡単に捕まえれます。昼だと逃げないように必死になって捕まえるのになんとも変な感じでした。
次に向かった場所はMが10年ほど前、甥にクワガタを捕まえに行こうと言われて行った黒川という地名のある場所。
黒川・・・確かネットでもいると書いていた場所ではないか。
これはかなりの期待が持てる。
目的の場所の駐車場に着いたと同時に山から2人降りてきたのが見えました。
「あー先を越されてしまった。網持ってたな。業者ちゃうかな。」
と嘆くMを尻目にこんな真っ暗な中に捕まえに行っている人がいる事に期待が高まりました。
この時の時刻は夜の10時頃
いつもなら子供は寝ている時間です。
もう遅いので少しだけ見てから今日の所は切り上げる事にしました。
少し歩いてみると懐かしい匂いがしてきました。
樹液の匂いです。確かに昔、家の近くはこんな匂いしていたのを思い出しました。
さらに木を見ているとバナナトラップが仕掛けられてました。
初めて見たので最初は何かわかりませんでした。
なぜならネットで調べた情報だと発酵させたバナナを木に直接塗ったり、ストッキングやネットに入れてぶら下げるというやり方でした。
でも見たのは1.5リットルか2リットルの四角いペットボトル容器(お茶が入ってそうなやつ)の下半分を切り取り、その中にバナナを入れたようなものでした。
確かにこの方法なら改めて捕まえなくても容器をそのまま回収するだけで良い。
何本かの木に仕掛けられていましたがカブトムシとクワガタはいませんでした。
少し先に木が茂っている山道がありました。
Mいわくこの山道を登ったような記憶があるけどまだ幼稚園の子供には危ないので断念しました。
カブトムシとクワガタは捕まえれませんでしたが、代わりに昆虫を少しだけ捕まえてきました。
2匹の種類の違うカミキリムシ


久しぶりに捕まえたカマキリ

カミキリムシはいつもの近場の虫探しでは見たことがなかったので喜んでました。
持つとジージジージとやたらと鳴きます。
同じカミキリムシでも全然行動が違いました。1枚目のカミキリムシはやたらと動いて逃げようとしますが、2枚目のカミキリムシは虫カゴにガッチリと足を絡めて逃げようとしません。フタを開けて1日おいてもまだいたので手で逃がしてあげました。
大人だけでリベンジ
この前はカブトムシとクワガタを捕まえることが出来なく悔しい思いをしたので翌日に改めて昆虫採集に行く事を決断。しかし一人で行く事はできないのでMに行けるか聞いてみるとあっさりオッケー。
行くのはもちろん昨日行けなかった山道。
この日は用事があったので昨日より遅めのスタートで黒川の採集場所に着いたのが夜中の11時。
昨日のバナナトラップは回収されてました。
高まる期待を胸に秘めながら昨日行けなかった山道コースへ進んでいきました。
昨日見ていた場所とは打って変わり林の中なので周りは真っ暗。
カブトムシとクワガタがいそうな木が進んでいくたびにあるので、入念に灯りを照らしながら探しました。
山道に入ってからまだ10分ほどでしたが、なんとカブトムシが木に止まっているのを見つけました。

なんとも言えない懐かしさと嬉しさの中、オスのカブトムシをゲット
さらに同じ木の下の方にもオスのカブトムシを見つけました。
Mに一匹ずつ持って帰ろうかと話すと
「僕はいらないから捕まえたやつ全部持って帰ったらええよ。」
と譲ってくれました。
今回は捕まえるのに手伝いに来てくれただけで、持って帰る気はサラサラないとの事。
そう言われると網は持ってきてるけど昨日持ってきてた虫カゴを持ってきていない。
話を聞いてみるとMの娘さんたち昨日は相当疲れたみたいです。帰りの車で2人とも疲れ果てて寝てました。
それに女の子なのでカブトムシやクワガタに興味がなく、昆虫採集がどんなものか一回連れてきただけらしい。
それに比べて我が家の息子たちは昨日家に着いたのは11時頃でしたが、車の中で寝ることもなく終始テンションが高かったです。
夜中の虫採りがいつもと違う感じでとても楽しかったんでしょうね。
「1匹やったら取り合いで喧嘩になるからいきなり2匹取れてよかったな。」
と息子たちの事を気にしてくれてました。
「2日連続で坊主(採れないこと)やったらどうしようかと思ってたから安心したわ。」
と言われまさにその通りで一安心。
この日は開始早々カブトムシが2匹捕まえれて良かったです。
しかも2匹ともオスだからカッコいい。
やっぱりカブトムシは角があってオスのイメージが強いですからね。
序盤からとりあえず捕獲ゼロは逃れたので落ち着いて他にも探しました。
昨日捕まえたカミキリムシがいました。

カミキリムシは結構いっぱいいました。
カブトムシを捕まえれたので今回はスルー。見てるだけでも楽しいです。
カミキリムシを沢山持って帰るとかなりうるさそうだな。
アマガエルが木に止まってました。

発色が良くて何か幻想的でした。
カブトムシの他に小さなコクワガタのオスを1匹とメスを2匹捕まえました。

捕まえたといっても私が捕まえたワケではなくMが常人離れした早さで見つけて捕まえてくれました。
カブトムシは見つけてもすぐに逃げずに木につかまっています。だから手が届く距離であれば手づかみでも簡単に捕れます。
それに比べてクワガタは見つけたと思ったらすぐに逃げます。
クワガタを見つけて捕まえるのをはたから見てるとバタバタ騒いで何をしてるのかわかりませんでした。
「コクワがおったけど落ちて隠れたわ。そこ見てみて」
と叫んでたので一緒に探しましたが、草や落ち葉の中に逃げていったのでどこに行ったか全然わかりません。結局Mが見つけ出して捕まえてくれました。
昨日とは違い目標達成しました。
ただ贅沢を言うと大きいクワガタが捕まえたかったですね。
でも無事にカブトムシとクワガタを捕まえてきたので子供の反応が楽しみです。
この日は出かける時に一緒に行きたいとダダをこねてたのを
「カブトムシ捕まえてくるから待っとくんやで」
と無謀とも言える発言をして出ていっただけにホッと一息。
ただ、カブトムシを捕まえてきたのはいいけど飼育するような準備は全くしていない。
Mと帰り際に話していると
「えー。マジか」
とかなり驚いてました。
どんなものかいるかは大体調べてましたが、絶対に捕まえれるという自信もなかったので捕まえてからでもいいかなぁと思ってました。
カブトムシを捕まえるのと飼育する事については素人なのでどうしようかなぁと悩んだ挙句
「とりあえずカブトムシを捕まえた所で土を取ってこようか」
と聞いてみると
「あかんあかん。どっか店開いてないか」
と急遽カブトムシの飼育グッズを買いに行くことになりました。
カブトムシを捕まえた所の土を使ったら駄目な理由は自然の土には小さい虫や菌がいる可能性があり、そのまま使うと小さな虫がワサワサとわいてくるらしいです。
あーなるほど。確かにその通りやな。一人で捕まえてたら確実にそのまま土を使って大変な事になってたな。
自然の土を使いたいのなら火であぶったり新聞紙の上に土を広げて天日干しをする事で虫や菌をやっつけて使えます。
昔はそんな事をしてたらしいですが今はホームセンターやネットで値段も安いし手間も省けるので買う方が断然楽です。
近くのドン・キホーテが夜中の2時までやっておりまだ開店時間だったので、ケースと土と餌を買いに行きました。
ケースに何かいるのか気になって飼い猫がジーっと見てます。

この日から夜中にガサガサと物音がするのが気になって毎日見てます。
初の生カブトムシを見て触って大喜びでした。

カブトムシはやたらと元気でガンガン腕を上ってきます。

上りすぎて背中でワサワサと歩いてました。

カブトムシとクワガタを無事にゲットしたのでこれで終わりかと思うかもしれませんがそうはいきません。
なぜならカブトムシはいい感じの大きさのオスを2匹捕まえたので問題ありませんが、クワガタがちっさすぎる。
家で話を聞いていると嫁さんと次男はカブトムシよりクワガタ派である事が判明。
長男はカブトムシが好きなので納得してますが、クワガタもカブトムシと同じくらいの大きさのが欲しい。
そういう事で改めて翌週の8月4日(金)の夜から捕まえに行くことにしました。もちろんMも引き連れて。
クワガタを求めて狩りへ
待ちに待った8月4日に定時ダッシュで帰ってから昆虫採集に向かう予定でしたが、思わぬトラブルで少し遅れてしまい家を出たのが8時前。夜ご飯を食べてから行くつもりでしたが飯時は人も採りにいってる人も少ないと思われるのでとりあえずクワガタを捕まえに行きました。
行った場所は前回と同様の黒川の採集場所へ向かいました。
到着すると早々Mから
「今日はあかんわ。寒すぎるわ」
と思わぬ一言が。
Mと昆虫採集を行き始めた時に
「カブトムシやクワガタが捕まえれる時期は8月の中旬位までらしい」
と話していると
「8月の末までいけるで。僕が小学校の頃は夏休みが終わる頃まで捕まえてたの覚えてるから。」
と言ってましたがやはり時代は変わってしまった模様。
「この寒さなら確かに末までは厳しいかもしれんな。そういう事か。」
と納得してました。
出だしから不安になりつつもとりあえず前回と同様に山道へ探しに行きました。
1時間ほど探しましたが全くいません。
何か今日は捕まえれる気が全然しないぞ・・・
このままこの場所に居てても時間の無駄な気がしてきたので場所を変える事にしました。
とはいうものの他に良さそうな場所は知らない。
確か能勢町役場の近くで見つけたという情報があったな。と思い出し無茶は承知で行ってみました。
車で移動中に道路を横断する鹿を何匹かとイタチらしきものを見ました。
何かとても田舎に来た気がする。
予定の場所近くに着いたのでグーグルマップを参考に、樹がありそうな場所を車でゆっくり移動しながら探しました。
すると第一町人発見
この時の時刻は夜の10時頃です。
その人は散歩をしてましたがすかさずMが情報収集へ。地元の人なら何か有力な情報を持っているかもしれない。
あるポイントを丁寧に教えてもらいましたが、入り口がわからず辿り着けませんでした。
それから
「クワガタなら7月までに来てた方が良かったな。おるかもしれんけどちょっと遅いな。」
というような事を聞いて改めてクワガタ捕獲計画の時期が迫っている事を実感。
結局知らない土地で真っ暗な中では何も出来ず、戻る事にしました。
この時点で開始から3時間が過ぎようとしているが捕獲数はゼロ。
「やっぱりこの時間帯で知らない場所に行くのは無謀すぎるからあそこしかないな。」
「この前カブトムシを捕まえた時の時間わかる?撮った写真で時間わかるやろ。」
と聞かれたので調べてみると夜の11時20分。
「それやな。あの場所はその時間帯におるんちゃうかな。」
またもや黒川の採集場所に向かい着いたのが夜の11時頃。時間的にはこの前と同じ位である。
でもこの前に捕まえた所にはカブトムシやクワガタはおらず諦めかけていた時に嫁さんからのLINE。
「子供たちが寝た。」という連絡と「どこまで行ってるの?」というメッセージが入ったので嫁さんに電話してみました。
現時点で捕獲数がゼロとまだ晩御飯を食べてない事を伝えると飽きれた声で
「熊に合わん様に気をつけや。ええ歳したおっさんがクワガタ捕まえに行って熊にやられたらあほらしいで。」
と言われてしまい今日は捕まえられへんからもう帰る予定やわ。と伝えてもう少しだけ歩く事にしました。
周りは真っ暗です。

「今日はあかん気がするなぁ。」と二人揃って諦め気分だが帰るに帰れない。
「これだけ樹液の匂いがするのに。カナブンやスズメバチがおらんのもおかしいな。」
確かにそう言われてみるとカブトムシやクワガタの他に昆虫が少なすぎる。
ムカデや蛇はちらほら見るけど飛んでる虫がいない。
この前にコクワを見つけた所で樹を物色してみる事にしました。
樹が等間隔に20本ほどあるのでじっくりと見ながら探していると叫び声が・・・
「おった。メスのカブトや。ええ毛並みしてるでこいつ。」
何とかMがクワガタではないですが、メスのカブトムシを捕まえてくれました。
「前はオスのカブトだけやったからな。メスがおった方が違いもわかるしええやん。繁殖させたらおもろいで。」
確かにオスのカブトムシはカッコええけどメスもおった方がええな。繁殖は嫁さんと要相談やな。とりあえず坊主にならんで良かったと一安心。
「この先に樹液がいっぱい出てる樹があったはず。そこまで行ってみようか?」
と聞かれたので、その樹まで行ってから帰る事にしました。
すると
カブトムシを発見!

なんと同じ樹に3匹もカブトムシがいました。
同じ樹に3匹も止まっているのはとても珍しくMも初めてらしい。
クワガタは集団行動をするから数匹が同時におる事はあっても、カブトムシは単体行動やから一緒におるのは少ないらしいです。
なるほど。そういうことなのか。
光っている所が樹液で濡れていますが、もうダラダラで出まくりです。

先に進んでいくとこんなに樹液が出ている樹もありました。

結局この日捕まえた数はクワガタは0匹でしたが、カブトムシはなんと6匹。
オスを4匹と2匹追加です。


始めてから4時間が経つ頃まではゼロだったのに結果はこの前よりも大収穫となりました。
引き上げようとしたのが深夜の1時半頃でした。
嫁さんにそろそろ帰ると連絡をしてから2時間も経ってました。
遅めの晩御飯を吉野家で2時頃から食べて解散。疲れましたね。
合計でカブトムシが8匹になりました。右から大き目のオスと小さ目のオスが5匹とメスが2匹

カブトムシの捕まえ方のまとめ
実際にカブトムシを捕まえてわかった事と昆虫採集経験者Mからの話を基にカブトムシを捕まえる為に必要な事をまとめてみました。クワガタはカブトムシとは異なる部分があるので、参考にはしないで下さい。
虫アミはカブトムシが手が届かない所にいる場合には使いますが、手が届く範囲内にいるのであれば手づかみで捕まえれます。
樹にガッシリとつかまっているので急に飛ぶことはありません。
場所
これが一番重要になります。カブトムシが居ない事には捕まえる事も出来ないのでカブトムシが居る場所を探しましょう。
クヌギやコナラという樹にいますが、これは沢山樹があると中々見つけるのが難しいです。
もし見つけても樹液が出ていなければ意味がありません。
樹液の匂いは知っている人であればわかりますが、知らなければまずどんな匂いか知る必要があります。
これを知っているか知らないかで探す時にどのあたりが怪しいかわかります。
逆に知らなければ無駄な時間を過ごしてしまうので、まず知らない人は樹液が出てる樹を探す所から始めましょう。
明るい時間帯に下見をしておく事が必要になります。
私と同じようにポイントと呼ばれる採集場所を知っている人について来てもらえれば一番良いですが知っている人の方が少ないです。
探しに行く場所をそれなりに絞っておいて地元の人に聞いてみるのも良いかと思います。
時間帯
場所に続いて時間帯が重要になります。いくらポイントがわかっても時間帯によっては全然いないかもしれません。
カブトムシの活動時間は夜の8時~朝の6時までと言われてますが、その時間の間にずっといるわけではありません。
なぜなら樹液を求めてくるのでお腹が減った時にふらっとやってきます。
夕方の早めに活動するカブトムシもいれば深夜や早朝に行動するカブトムシもいます。
だから必ずこの時間帯というのはありません。
ポイントが間違ってないという自信があるのであれば時間帯を変えてみるのも良いのではないでしょうか。
時期については6月~8月の中旬頃までになります。
盆になると厳しいかもしれません。
豆知識
カブトムシを捕まえた時にいれておく虫カゴですが、透明のケースではなくどこでも掴まる場所がある虫カゴが良いです。理由は透明のケースのような掴まる場所がなければツルツルと滑ります。
そうすると小さいケース内で飛んだり引っくり返ったりしてカブトムシの背中を痛めることになります。
どこでも掴まる場所があるケースであれば掴まりながらカサカサと動くので体を傷つける事もなく、疲れたらそのまま寝ています。
カブトムシとクワガタを捕まえに行った感想
カブトムシを見た事自体がとても懐かしく、捕まえた瞬間はとても楽しかったです。できれば子供と一緒に行った時に捕まえれたら良かったのですが、結論的には難しい事がわかりました。
夜中には危ないのと早朝だと眠たいので、幼稚園に行っている年齢の子供を連れて行くのは現実的には厳しいです。
小学生でそれなりに体力があり、少し目を離しても大丈夫な位でないと一緒に連れて行けないです。
今年の夏は日中に近くでカニやカエルやトンボなどを捕まえる事が多かったですが、カブトムシを見つけた時の興奮度は全然違います。
夏休みの期間に子供と一緒に外で遊ぶのであれば一度は試してみて欲しいです。